スペース カウボーイ

 

2000年に公開。監督、主演は共にクリント・イーストウッド

 

1958年。フランク・コービン(イーストウッド)率いるアメリカ空軍の“チーム・ダイダロス”の4人は、宇宙飛行のため厳しい訓練に耐えていた。しかし、直前になってそのプロジェクトをNASAが遂行。アメリカ初の宇宙飛行士は一匹のチンパンジーになった。それから約40年。NASAからフランクのもとに、故障したロシア衛星を修理してほしいと連絡が入る。彼はこの任務のためにかつての仲間達を集め始める。

 

出典:スペース カウボーイ : 作品情報 - 映画.com

 

 

クリント・イーストウッドが監督・主演を務める作品は高校生の時に「グラン・トリノ」を見た時以来。それまでに見た作品も「ミリオンダラーベイビー」などだったので彼の作品のイメージといえば、見ていて辛くなるような、後味の悪いラストが印象的でした。だからこそ、この作品にはそういった要素がないのが意外。クリント・イーストウッド監督は公開当時、70歳、老いてなお夢を追う主人公の姿は、監督であり主演っでもあるクリント・イーストウッドの演技とよくマッチしていた

 

クレジット上での主演はクリント・イーストウッドだが、それを追う勢いであるトミー・リー・ジョーンズの活躍も素晴らしい、主人公のかつての親友で劇中で唯一ヒロインが存在し、エンディングも彼を中心に話が進む。特にクライマックス、チーム・ダイダロスのピンチに自らの体と自らの夢をかけて主人公を助けるシーンは最高。勿論、チーム・ダイダロスの他二人のメンバーの軽いジョークなんかも可愛い感じ。終始、愛らしいおじいちゃんたちが活躍する映画。また見たいと思えるタイプの映画でやっぱり、クリント・イーストウッドの作品の中では異質なのでは。